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芸術家・クリエーターポータルサイト「齋藤 勇先生」

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深谷市岡部美術家協会会長 画家 齋藤 勇先生

本物という言葉が好きである

齋藤勇

絵を描くということ

2012年9月20日15:00ぐらいにお伺いした今回の芸術家・画家は齋藤勇先生である。
第一印象はと聞かれると人当たりの良いおじさん(失礼)という感じだが、話してみると優しさあふれる口調で本音で核心を突く話術、そんな齋藤先生の作品は独特だ。

それは齋藤先生の考え方や生き方を反映している。

「本物」という言葉を好む齋藤先生は、偽者を受け付けない。ひとつの作品に膨大な時間をかけてモデルと向き合い、しっかりと時間を使って絵を書き上げていく。

見るの半分、描くの半分。これが齋藤先生がキャンバスに向かうスタンスである。特に静物画は存在感を確かめながら、思いを入れて一筆一筆魂をこめて描く。自分自身が対象物の存在感を確かめながら、心に楔を打ち込むように描く絵は簡単には描ききらない、中途半端は厳禁なのである。

最後の最後、納得するまで描くのだ。これが齋藤先生の言う「本物」という意味だ。

感じた瞬間を描く

齋藤勇

スケッチ

静物画と違ってもうひとつの側面を持つ齋藤先生のスケッチは、その時々の感じた瞬間を描くやり方だ。
3時間ぐらいで書き上げるらしいが、そのときの感情が色彩や画風を左右するのである。
今感じることが重要と齋藤先生は語る。
だから、その場で仕上げるのが大前提、家に持ち帰って追筆や色は塗らない。
瞬間が大事なのだから、後で書いても意味がないし、その絵が本物でなくなってしまう。
なるほどとうなずく小生に
「それが醍醐味なんだよね。」
と笑顔で語る先生は、傍から見ると「おとうさん」という感じなのだが、実はすごい先生なんだとヒシヒシと実感しました。

画家としてのターニングポイント

齋藤勇

画家人生を変えた感動

芸術家には今の作品に至るまで人生のバックボーンがあると小生は感じている。齋藤勇先生も例外ではない。

安井曾太郎画伯の遺作展に行った時のこと、絵の存在感や思い入れを表現する画力に衝撃を受け、ものすごい感動受けたそうです。
ちなみに安井曾太郎画伯とは→クリック

1枚の絵を書き上げるのに40枚のスケッチ画を描き、納得するまで書き終わらない姿勢。そこまで徹底した描き方はモデルの心の中まで伝わってくる画風。

このスタンスこそが、今の齋藤先生の画家人生に大きく影響を与えた。
自分の子供のように産み落とす作品は、愛着があって中々売りに出すこともできないという。
この矛盾点があるから芸術家なのだと感じた小生でした。

夢について

齋藤勇

とどきたいけどとどかない

齋藤勇先生の中には夢がいっぱい詰まっている。
次から次へと出てくる夢を語る先生はキラキラした目で、まるで子供になったかのような表情で話しかけてくる。

そして、「これからの目標は?」と小生が語りかけると、

「小糸源太郎という画家をご存知ですか?」→注:詳しくはこちら

「小糸源太郎はね、大胆で色・形に力強さがあって、私は彼の領域に近づきたいんだよね。でも、私のマインドがまだ、追いつかない、とどきたいけどとどかないのが現状なんです。でも画家人生かけて追いつきたい。」

齋藤先生のひたむきで、心の奥に燃える炭火のような高温で消えない炎のような情熱を垣間見ました。


深谷人のまとめ

齋藤勇

気づきの発見

齋藤先生と話をしていると、玉手箱のように色々な夢や希望が出てくる、そんな方です。

「街はビルが建って、利便性も良くなり栄える、これも街の発展形かもしれないが、岡部から仙元山に向かう道に木を一本ずつ植えて、緑の豊かな街にするのも待ちの発展形ではないでしょか。」

そんな話を齋藤先生から受けると、小生自身、目から鱗が落ちたように、気づきを発見させていただきました。

人が見えないところが見える、本質を探そうという力、それが、齋藤先生の魅力の一部なのではないでしょうか。

なんか、一度一緒にお酒を飲みたい・・そんな風に思える方でした。

齋藤勇先生、これからもがんばってください。